2020年8月8日土曜日

人差し指にどのカナをおくか?

人差し指にどのカナをおくか、というのはなかなか奥の深いテーマです。

 

カナを三段におさめるとして、シフト面は一面では足りませんから最低二面。標準運指を前提とすると人差し指は二列を担当しますからシフト面が二面だと最大で片手の人差し指に十二個のカナを割り当てることになります。シフト面が三面であれば最高で十八個。かなりの数です。

 

入力速度が高くなるほどに同じ指の連続使用がボトルネックになるということは、タイピング・配列界隈ではよくしられています。(私も含め多くの人に十分にしられるようになったのはここ数年かもしれませんが……)

 

配列を自分で設計しようとしたときに、何も考えずに人差し指にカナを詰め込んでいくと、あっという間に同じ指の連続するパターンが増えてしまいます。人差し指は器用な指なので難しい仕事をたくさんまかせたくなるのですが、設計を間違えるとかえって人差し指がボトルネックになってしまうわけです。

 

飛鳥カナ配列や蜂蜜小梅配列で、あえて人差し指に出現頻度の低いカナを割り当てたり、キーによってはそもそもカナを割り当てなかったりするのにはこうした事情があります。

 

速度が最大になるように計算によってカナの配置を選定した幸花配列の無シフト面人差し指に「ろ」「む」のような出現頻度でいうとやや微妙なカナがあらわれるのも大変興味深いことです。

 

あと、うまく設計しないと特に左人差し指の負担が深刻な問題となる、というはなしもあり、これにはRayさんと141Fさんがかなり苦心されています。

 

左人差し指のはなしは私もいろいろ感じるところがあって、書きたいと思っていますが、言語化するのがむずかしいので、これはまたいずれ……。